ネコガールは自分の名前を記入し終え、
大火に場所を譲って、大火が名前を書い
ている間に、久しぶりに会ったいとこの
顔をよく見てみると、

彼は相変わらず、目が覚めるほどの純白
の、貴族的な顔立ちをしていた。


ネコ博士の次男である、この鯖という
同い年のいとこは、嫌いなわけではない
が、ネコガールはどちらかというと苦手
に思っている。

名門のKO大学の医学部3年生で、この
美貌となれば、モテないはずはないと
思うのだが、ネコガールは不思議と、
彼の浮いた話をこれまで聞いたことが
なかった。