学校でしか話したことのない達也とあたし







今更ながら、達也のことを何も知らないと実感した。











もちろんお互いの恋愛話なんてするわけがない。







恋愛の話はわざと避けてきた







あたしの恋愛なんて達也に話すわけにいかなかったから。







だから達也の恋愛話なんて触れないようにしていた。









でも、気付いてしまった。









写真を取ろうとした手にシンプルなシルバーの指輪。







達也の左手薬指。