結局、まどかは教科書のないまま授業を受けた。
問題をあてられ、新太をみるがやはり無視される。
「分かってはいたけど…酷すぎる…。」
まどかは落ち込む。
この一ヶ月毎日のように新太に無視され続けているのだ。
「ねぇ岡崎くん。」
無視されるのは分かっているので構わず話し続ける。
「今日一緒に帰ろうよ。放課後校門だからね?」
これにはさすがに新太も答える。
「はぁ?何で一緒に帰んなきゃいけないんだよ。俺は一人で帰る。」