日曜日。
まどかは完全回復していた。
夕立や雷にも何とか耐えた。
そして月曜日、元気に登校。
「岡崎くん!おはよう!」
ちらっと新太はまどかに目をやる。
いつも無視されているが、今日は違った。
「…おはよ。」
まどかは驚いたが、今まで以上に新太に懐いた。
「うざっ。つーか宮内ケータイ鳴ってねぇ?」
新太に言われ、まどかはケータイに目をやる。
「あっ…健一…。」
まどかはしばらく戸惑うと、電話に出る。
「もしもし…。」
『まどか〜?元気なくね?』
「ちょー元気だよ!」
まどかは少し冷たく言う。
「何かあったの?」
『冷たいねー。今日、皐帰ってくるんだろ?一緒にご飯でもって思ったんだけど。』
「ほんとに?」
『オレが嘘ついたことあるか?』
「ある。」
新太は不思議そうにまどかを見る。
『2時に迎え行くから。』
「えー。ったく…分かったよ。」
ため息をつくとまどかはケータイをポケットにしまう。
「私、今日お昼になったら帰る。」
新太は、ふーん。とどうでも良さそうに言う。