新太はまどかを寝かしつけると、おかゆを作った。
「おいしーぃ…。」
まどかはニッコリ笑う。
あっそ。と新太は食器を片付ける。
「弟いつ返って来るって?」
「んーっと、4日後の昼って言ってた。」
新太はまどかに薬を飲ませる。
辺りを見回すが、質素な生活だ。
「うちね〜お父さんしかいないの。」
突然まどかが言う。
「お母さんは小さい頃死んじゃって、お父さんはほんとの家族と暮らしてるから弟と2人暮らしなんだよ。」
ほんとの家族?と新太は聞いた。
まどかは布団に潜り込んだ。
「お父さんとお母さんは不倫だったんだって。」
そう言うとまどかは新太の袖を握った。
「寝るまでここにいてくれる?」
「やだよ。何で俺が…。」
まどかはそのまま眠りについた。
その夢の中でまどかは声を聞いた。
「仕方ねぇな…友達だからな。」