「……1両払う」

「まじっ!?」

狼の瞳が、周りのみんな眩しく感じるぐらい輝いた


一両っていくらなんだか…

「しかたねぇな、そんなに金をもらえるんならじいさんの村助けてやるしかねぇじゃん」


「金に貪りつく根っからのアホだ」


孤白は面倒臭そうに呟いた

「今の俺は気分がいいからさっきの言葉は聞かなかった事にしてやろう」

「……」

まぁ、いっか


どうせ私たちの身が危なくなるわけじゃないんだしね

「もちろんわしらの村は小さい。だからおまえたちは入れんのだ」

「じゃあどうして俺たちに倒せっていうんだよ、じいさん」

狼が不満そうに言った

「大丈夫だ、わしはそんな事もあろうかと身体が小さくなるキノコを用意しているんだ」


ほれ、とおじいさんが私たちにキノコを渡していった


私たちはおじいさんがくれた小さいキノコをパクリと食べた


だんだんと身体が小さくなる

そこでふと気付いた


私小さくなったら食魔鏡の餌の対象になっちゃうじゃん!!?