しばらくして
ボーイさんが席に来た。
床に膝を付き
丁寧な言葉遣いで

「失礼いたします。
華さん。ご指名です」


この日は珍しく指名が被った。

「おっ
 モテモテだな〜」

高見沢さんは笑顔で
いってらっしゃい と
私に手を振った。

『ちょっと失礼しますね〜』

私はボーイさんに
案内された席へと向かった。