なぜか春留さんの顔が浮かんできた。


「よしッ」

翌日

とりあえず容姿くらいはかえようと

明李に言われたとおり髪を切り、染めてみた。 


ガラガラガラッ

いつもどおり教室に入った。


「おはよ」

じッ…


女子からの視線。


「ええッ!?誰ッ!?転校生!??」

「え!?そんなにイメージ違う?」

その前に誰だか分かってないらしい。

「コイツね、宝城大介!知ってる?」

後ろから明李が言った。

「宝城…大介!?まさか…」

「そ。地味だったアイツ」

女子の間で会話が進む。

「あッ、あのッメアド交換しない?」

女子が話しかけてきた。

明李以外の女子に話しかけられるのは初めてだった。

「あたしもッ」

「あたしもー」