《はーいッどちら様ですかッ?》

明るい声。

琴美ちゃんだ。

「明李ですッ」

《明李おねーちゃん!どうしたのッ?》

「あ、大介いる?」

《おにーちゃん?もう出かけたよ?》

…なんだ、待ってたのバカみたい…

琴美ちゃんに適当な挨拶をして学校に向かった。

「はぁー、大介のばか。」

ちょっとくらいかまってくれたって…

「いやッべ別に大介なんて…」

やっぱりだめだ、あたしって。

バカなのはあたしだ。 

素直になれないバカだよ。