チビ太「タマオ!?なにやってんですか?」



タマオ「チビ太〜俺が真ん中で狼を食い止めるから橋を壊せ」



チビ太「そんな事をしたらタマオさんが谷に落ちちゃいますよ」



タマオ「それが目的だよ!こいつら引き連れて谷に行くんだよ」



チビ太「無理だ!僕にはそんなの出来ない」



タマオ「うるせぇ!黙ってやれ!このままじゃ二匹共食われちまうんだぞ」



チビ太「タマオさん…」



タマオ「いいか…あいつらが真ん中に来て俺とぶつかったら橋を壊すんだぞ」



チビ太「やっぱり無理だ」



タマオ「チビ太よく聞け…俺の願い事はなぁお前が願いを叶える事なんだ…だからお前をこんな場所で死なせる訳にいかないんだよ」



臨戦状態だったが痺れを切らした狼達が向かってきた!



タマオ「チビ太〜今だ」



僕は言われるがまま橋を壊し始めた。



タマオ「チビ太!太郎君によろしく言っといてな」



狼達がタマオさんに襲い始めた。



タマオ「このクソ狼共…アメショのライオンをナメるなよ!一緒に地獄へ連れていってやるよ」



ブチッ



吊り橋を支えていたロープが切れた!



ガシャガシャーン



橋が落ちると共にタマオさんと狼達は落ちていった…



チビ太「タマオさ〜ん」



落ちていくタマオさんを見ると僕を笑顔で見ていた。


ちくしょ〜



なんでこんな事に…



なぜタマオさんが死ななければならない。



タマオさん…



でも僕はここで泣いてる訳にいかない。



タマオさんの死を無駄にしない為にも…



くっ!



今にも崩壊しそうな精神状態だ…



頑張れ…



ニャンとかなるさ…



そして僕は地図のスタート地点である樹木に着いて地図を見ながら樹海を抜けた。



ここからは頂上目指すのみだ…