僕達が持っている地図は富士山のふもと付近の樹海地図で最初の道は分からない。



とりあえず地図のスタート地点となる樹木を見つけなければ…



ただ…



右も左も同じ景色でグルグル回っているだけの感じがする。



タマオ「この道であってるのか?」



チビ太「正直分からないです」



動物の感まで狂わす樹海…


恐ろしい。



もう何時間歩いただろう…


進んだのか戻ったのかさえ分からない。



すると目の前に一頭の鹿があらわれた。



鹿「なんだあんたら?猫がいる場所じゃないよ」



タマオ「好きで居るわけじゃない!目的地は富士山だ」



鹿「なるほど…金色の猫じゃらしか」



チビ太「さすがは樹海に住んでる動物だ!知っているんですね」



鹿「今まで何匹もの猫が挑戦したけど…全員息絶えたよ」



タマオ「うちらは地図を持ってるから行ける」



鹿「へぇ〜さっき会った猫も地図を持っていたな」



レンだ!



タマオ「この地図に載っている樹木までの道を教えてくれ」



鹿「構わないけど…この樹木までの道は危険だよ」



チビ太「危険は承知で来てますから」



鹿は詳しく教えてくれた。


タマオ「ありがとう!助かったよ」



鹿「あの辺りは狼が出没するから気を付けて」



チビ太「わかりました!ありがとうございました」



僕達は鹿に教わった道をひたすら歩いた。



いま何時なんだろうか?



月の光がたまに射すだけの道しるべ…



まぁ僕達は猫だから目は良いので問題ないんだけど…