チャボス「山の穴…知らないですね!上層部なら知っているかもしれないですが」



チビ太「あんたがボスじゃないのか?」



チャボス「いやいや!俺はガキ共を集めてシノギをやらしてもらってる小さなボスで歯車の一つですよ」



タマオ「それなら上に会わせろ」



チャボス「そんな簡単に会わせらんないですよ!ただ…」



タマオ「ただ何だ?」



チャボス「大会で優勝すれば上層部から出来る範囲の願い事かシマでのシノギが貰えるんですよ」



チビ太「ようは優勝すれば上層部に会えるって事か」



チャボス「そうです」



タマオ「よ〜し!俺が出場する!さっきのガキ共のおかげでストレス満タンだからよ」



チャボス「では一時間後に始まるので用意しといて下さい」



控え室で順番待ち…



チビ太「タマオさん…大丈夫なの?俺が出ましょうか?」



タマオ「大丈夫だよ!俺は若い頃にアメショ組のライオンって呼ばれていたからな」



ライオンって…



同じ猫科だから微妙…



チビ太「す…凄いっすね!とにかく全部で5連戦みたいだけど頑張って」



タマオ「5連戦?そんなに戦うの?知らなかった…まぁニャンとかなるさ」



案内猫「それでは順番が来ましたのでお願いします」



タマオ「よし!やったるか」



チビ太「タマオさん!頼みますよ」



会場に近付くにつれ物凄い歓声が聞こえてくる…



なんだこの異様な盛り上がり方は…



「殺せぇ」



「噛み殺せ」



「中途半端な戦いしたら俺がぶっ殺すぞ」



「さっさと殺しちまえ」



タマオ「こいつらどんだけストレス溜まってんだ?」



異様な状況の中試合が始まる…