太郎君は近所にいる友達の家に遊びに行くみたいだ！


太郎「チビ太！お兄ちゃんが帰って来るまで良い子で居るんだよ！帰りにお土産を持ってきてあげるね」


僕は太郎君が外出した時に持って帰ってきてくれる草や花が大好きで毎回楽しみにしていた。


そして夕方。


太郎君帰宅が遅いなぁ…


いつも夕方には帰って来るのに…


すると夕方を過ぎた辺りから家には知らない人が沢山来始めた。


ママが泣いている…


なんでだろう？


太郎君はまだ帰って来ない…


すると太郎君が帰ってきた！


あれ？


太郎君は寝ちゃっているのか？パパに抱っこされて帰ってきた…


俺はすかさず太郎君に近寄る。


するとパパの近くに居た知らない人が「コラ！近寄っちゃダメだ！」


ママ「良いんです！その猫は太郎のそばに居させてあげて下さい」


なぜ怒られたか分からないけどパパがベッドに太郎君を寝かせてあげたので気にせず太郎君にくっ付いた…


ん？


太郎君が冷たい…


いつも寝てると温かいのに…


いつものように顔を舐めれば起きてくれるかな？


あれ？


全く起きない…


するとパパが僕を抱っこして「チビ太…太郎は死んじゃったんだよ…もう起きないんだよ…天国へ行ってしまったから」


死？


なんだそれ？


天国？


なんだそれ？


理解が出来ない僕は一晩中太郎君の横に居た…


どうやら太郎君は友達の家から帰宅する途中で僕が大好きな花があったので座って採っていたらしい…


すると正月の祝い酒を飲んだドライバーがハンドル操作を誤り太郎君を跳ねた…


友達の家から自宅までは、たったの１００メートル…


結局太郎君は一度も起きずに僕の目の前から居なくなり灰になって空に舞っていった…


それからの家族は悲しみのドン底な日々だった…