−−プルルル−プルルル−プルルル−−

王子「…はい…」

私「あ…ゴメン、寝てた?」

王子「あー、もう寝るとこだった…」

私「あっ寝るとこなんや。そっかぁ、ほんならまた……ぁわ!」

マルキチに肩を掴まれました。
何か口パクで言ってます。
え?

なに?

イ エ イ ケ

−−家行け!−−


はぁ??アホか!!

飛ばしすぎやろ!!


王子「もしもし?」

私「……いや、その…」

マルキチが肩を揺さぶってきます。

あーもう!分かったから揺するな!酒で頭回る!
うわー!もう!

私「い、家行ってもイイ?」

王子「え?」

ゆってもーた…。

私「ちょっとだけでいいし、会いたいなって思て……」

あーやばい。私、恥。

王子「………家、ちょっと散らかってるけど…」

いいんすか!いいんですか!いいんデスネ!


かくして、ドライバーマルキチによって、私は無事王子の家に送り届けられました。


ん?飲酒運転?

大丈夫、マルキチが酔ってたのは、酒じゃなくて自分自身やから。