「何言ってんだよ!!
こんなにいい天気なのにっ!!」
「うるさいな~。めんどいのはめんどい」
「日光に当たらないと体壊すぞっ」
「俺、不死身だし??」
「わけわかんねーこと言うな!!
外にでろ!外に!」

両親がいないから海都兄は
親みたいに俺を怒る。

「海都兄は母親かよ・・・」
「母さん達がいないんだから俺が親だ!!」
「へぇ~」
「何だよ、その反応は・・・」

俺たちには両親はいない。
母さんは俺が15歳の
ころに死んだ・・・。


父さんは―――
母さんを追って・・・
俺達を置いていったんだ。


「まったく、困った娘だ・・・ふぅ」
「うるさい・・・。それに娘じゃねぇ」
「何言ってんだ、戸籍上女だろ」