「おふくろは、去年死んだんだ。」
「え!?そんだったんですか。なんか聞いちゃってごめんなさい。」
「別に全然平気だよ!でも、それからかな。アイツが変わっちゃったのは…。」
「アイツって悠斗ですか?」
「あ、うん。アイツおふくろと仲良かったんだ。だから、ショックでご飯も食べない日が続いてさ、いつのまにか優しく素直でよく笑ってたアイツが笑顔もなくなり、ひねくれたヤツになっちゃったんだよ。」
「そうだったんですか。」
そんな事情があったんだ。
「ごめんっ!暗い話になっちゃって!さっお昼にしよっか!」
「はい。」
そういって向かったリビングには、悠斗の姿があった。なんかきまずー。
沈黙を破ったのは拓人さんだ。
「あやちゃん。オムライスでいい?」
「はいっ!」
3人は静かにただオムライスを食べてた。
ん?
3人?
あれ?
「あの?お父さんはいつ頃帰ってくるんですか?」
「親父?帰ってこないよ?」
「は?」