「カズ。なにビビッてんの? 俺達はコイツとはなんの関係もないんだから」
「ショウさん……」
ショウが冷静に割って入った。
「今俺、バンドやってんだ。今度ライブやるんでよかったらどうぞ」
ショウはそう言いながらテーブルの上にチケットを2枚置いた。
「バンド……」
リュウはそのチケットを1枚手に取った。
「MONART《モナート》……? ワンマン……!? 渋谷C.C.Lemonホール!!」
「エェェェッ!?」
真っ先に奇声を発したのはリン。
「モナートってあのモナート!? ショウってあのショウ!? あのモナートのあのショウさんですか!?」
「あのモナートのあのショウだよ」
「きゃあああ!! 私、大ファンなんです! ステージじゃメイクしてるから全然わかりませんせしたぁ。スッピンでもカッコイイですね」
「ありがとう。キミもとってもカワイイよ」
「カワイイだなんてそんなぁ……。握手してください」
「よろこんで」
握手の際にショウからリンへ折りたたまれた紙切れが渡された。リンがそれを丁寧に開いていくと、1枚のチケットが。
「きゃあああ!! ありがとうございます! ライブ行きます! 絶対行きます!」
「ありがとう。待ってるよ。じゃあね」
「はい!」
ショウは爽やかに微笑んでみせた。すっかり舞い上がっているリンに気が気じゃないマキオ。
(リンちゃん……)
マキオは実に不愉快だった。
「行くぞ。カズ」
「あっ、はい」
ショウはカズを連れて帰ろうとした。
「ショウ!」
リュウの呼び止めにショウがゆっくりと振り返る。
「おいおい、勘違いすんなよ。俺もカズも、もう昔の俺達じゃねぇんだよ。いつまでも友達ヅラしてんじゃねぇぞ」
「レイは……レイは元気か?」
「ショウさん……」
ショウが冷静に割って入った。
「今俺、バンドやってんだ。今度ライブやるんでよかったらどうぞ」
ショウはそう言いながらテーブルの上にチケットを2枚置いた。
「バンド……」
リュウはそのチケットを1枚手に取った。
「MONART《モナート》……? ワンマン……!? 渋谷C.C.Lemonホール!!」
「エェェェッ!?」
真っ先に奇声を発したのはリン。
「モナートってあのモナート!? ショウってあのショウ!? あのモナートのあのショウさんですか!?」
「あのモナートのあのショウだよ」
「きゃあああ!! 私、大ファンなんです! ステージじゃメイクしてるから全然わかりませんせしたぁ。スッピンでもカッコイイですね」
「ありがとう。キミもとってもカワイイよ」
「カワイイだなんてそんなぁ……。握手してください」
「よろこんで」
握手の際にショウからリンへ折りたたまれた紙切れが渡された。リンがそれを丁寧に開いていくと、1枚のチケットが。
「きゃあああ!! ありがとうございます! ライブ行きます! 絶対行きます!」
「ありがとう。待ってるよ。じゃあね」
「はい!」
ショウは爽やかに微笑んでみせた。すっかり舞い上がっているリンに気が気じゃないマキオ。
(リンちゃん……)
マキオは実に不愉快だった。
「行くぞ。カズ」
「あっ、はい」
ショウはカズを連れて帰ろうとした。
「ショウ!」
リュウの呼び止めにショウがゆっくりと振り返る。
「おいおい、勘違いすんなよ。俺もカズも、もう昔の俺達じゃねぇんだよ。いつまでも友達ヅラしてんじゃねぇぞ」
「レイは……レイは元気か?」