ホワイトの宣伝広告?

ふと思い出していた。

そう言えば、何ヵ月か前情報誌の宣伝広告の撮影に、マスターに頼まれて行ったような記憶がある。


出来上がりはもちろん見ていないが、それを見た知り合いの女何人かに「見たよ~」なんて連絡を受けた記憶がある。



「なに?リョウあれ見たの?」


「見たよ!だからあたしはホワイトに行った」


「でも俺たまにあの店に手伝いに行く程度だし、あの広告も頼まれたから仕方がなく出ただけだよ」


「そうだと思ったァ。何回行っても、真央はちっとも現れないんだもん。そのおかげでマスターと仲良くなったじゃんか」



「マスターに俺は出てないか?って聞かなかったの?聞いてくれたら、マスターが俺を呼んで俺店に行ったのに」


「言わなかった。恥ずかしくて言えないよ」


少しだけリョウが、顔を赤らめていった。

ホワイトはホストクラブでもないし、どちらかと店の雰囲気を楽しみにくる客が多い。



今の話を総合すると、リョウは俺に一目惚れをした?なの、か?


「俺に惚れてんの?」


照れることもせず、リョウにハッキリと聞いた。

リョウはしっかりと俺の瞳を見つめたまま、ゆっくりと答えた。




「もうずっと、昔からね」