「沙良置いてきたぁ!!」
「…あぁ!?何か言うたかぁ??」
「沙良置いてきたってぇ!!!!」
「…??沙良…あぁあの子…大丈夫やろ♪そんな許してくれんような奴やなかったし」

圭は自転車の速度を下げて
そう言った。


コイツ…

「そんな問題違うやろ!!??迎え行って来てや」
「何でやねん!!大丈夫や言うて……ホラな♪」
「…嘘やろ?!」


圭の目線の先を見ると
そこには…

ヤンチャリが5台ほど横一列に並んで
道を占領していた。




その真ん中のヤンチャリの荷台には
何とスゴい笑顔の
沙良が乗っていた。