左手に温もりが感じられ目が覚めた。


見てみると…


「圭…さん?」

だった──。




圭は私の左手を握りしめベッドに倒れ込んで寝ていた。



何でここ居んねやろ…?




それにしても綺麗な寝顔…。



長いまつ毛に筋の通った高い鼻
細くて丁寧に整えられたまゆ毛…
文句なしの綺麗な顔…。




髪は黒に茶色のメッシュが所々にありワックスで無造作にキメられていた。




じーっと見ていたのに気がついたのか圭が起きた。


「何見とんねん!!恥ずかしいやろ!!」



冗談っぽい言い方なのに本当に顔を赤くして照れる
圭がものすごく可愛く思った。




「アハハハハ!!…何でここ居るん?」

「ん?羽美のクラス行ったらお前居らんかったから沙良って奴に聞いた」



沙良…さんきゅッ♪


と心の中で言った。



「大丈夫なんか?」
「うん♪大丈夫!!」


私が笑顔で言うと圭は真剣な顔をして言った。