それから先生がやって来たので
みんなしぶしぶ学校に行った。



「ゆっくり休んどけよ」

帰り際に龍が言った。

私は頷いた。








私の病室からは青い空が見えていて…そこから元気よく入道雲が顔を出していた。



この空の下にはたくさんの人がいる。


何かに喜んでいる人
何かに苦しんでいる人
何かに怯えている人
何かを待っている人



たくさんの人が毎日を暮らしている。



そう思うと私がスゴく小さく見える…──





私はもう一度目をつぶりゆっくりと深い眠りに落ちた。