えっ…
「…クククッ。なぁ〜んちゃってマッチョマァ〜ン♪
誰がお前みたいな阿呆っぽい女スキになるか!!!!
自惚れてんちゃうぞ!!」
はぁ!?
何コイツ。
あかん…
泣きそうや…
こんなんで泣くほど私は弱ないで!!!!
でも…
泣く〜〜〜!!!!!!
「ホラァ!!あんたがいらんこと言うから羽美泣いてしもたやないの」
沙良は小さい子供をあやすかのように
私の頭を撫でていてくれた。
私がずっと泣いていても
龍は一向に謝ろうとしない。
そんな龍をかばうかのように
星弥が言った。
「…龍もそんな悪気無かったんやろ?ほな謝れや」
謝ろうとせずただ下を見ていた龍は重い口を開いた。
「鈍感なお前が悪いねん…。……俺のが泣きたいわ」
そう言って教室から出ていった。