激しいユーロビートが車の中でガンガン流れてる中、家出をしてしまったきっかけを思い返す私。







高校生を無事卒業してから、美容専門学校に入学。
もう少しで一年の内容が終わろうとする今。
あと一年頑張って、卒業して、国家試験に受かって、スタイリストとしてガンガン働いて、カリスマ的存在になって…なんて考えてたんだょね~。
でももともと、高校卒業前に何がしたいか分からなくて、親に『あんたどうせ卒業してもギャルメイクは卒業せんねから、メイクとかヘアセット好きやったら美容師なったらええやん。』

『うん。』

そのまんま言われるがまんま。
でも、入ったら入ったで、結構やりがいあるし、楽しいし、友達とも仲良くいってたし、成績も上位やし、充実してた。

でも人間関係というトラブルの石ころにつまづいて、親には結局適当にごまかして家出した。





ごめんね…ママ。
兄弟で一番アホで1人だけ不良な奈々を許して…。







タバコに火をつけ、ギスギスした心を落ち着かせるかのように、フーっっと煙をはいた。