久々の学校に戸惑いながら、香奈に学校まで朝から送って貰った。







『あら、奈々さん久しぶりやないの。』


受付にいた先生が私に近づいてきた。


私は今日いかにも水商売をしてますと、アピールする様な格好だった。


『とりあえず教室行っていいの?』

私はとりあえず一言先生に言って、スタスタと教室の方に向かった。







ガラガラ…。





驚いた顔で私を見るみんな。
私は無視して荷物を自分の席におき、タバコを片手に非常階段の踊場へむかう。






それにそっとついてきた2人の友達。

『奈々ちゃん久しぶりすぎ~!元気してたん??』

『元気やで。見ての通り。』

タバコをふーっと出しながら友達を見上げた。



『多分やめるから。』





私はにっこり笑顔で友達2人に言った。







友達は寂しそうだった。私の気持ちを理解してくれていた2人。



ありがとう。
ごめんなさい。
でも、ここにいたい気持ちが今はない。
ただ逃げてるだけだけど、もうどうだっていい。