「皆さん!本日はお疲れさまでした。この後は、クラスごとに飲み物と花火を用意してありますので、ご自由に楽しんでください!」


実行委員の挨拶が終わると、全校生徒が思い思いに散らばって行った



「美優~花火取り行こ~」


「あ、うんっ」


そして、2人で歩き出そうとしたとき…



「…咲っ!」


「…祐介。お疲れっ♪どしたの?」


井上くんが、いつもとは違う真剣な表情で立っていた


「…美優ちゃん。ちょっと、咲借りてもいいかな?」


「あっ!どーぞどーぞ!いくらでも」


ごめんな、と井上くんは言って、咲の手を引き歩いていった

咲は少し戸惑っているのか、あたしの方を何度も振り返ってた