「好きな人にはさ、自分にだけ笑いかけて欲しいって思うよね。でもさ、あたしは彼女じゃないし…。他の女の子に嫉妬出来る立場じゃない。だから、あたしは祐介の彼女に…祐介の一番になりたい。」


そう言って、咲は少し照れくさそうに笑った


そっか…あたしも、ハルに笑いかけられてる女の子達に“嫉妬”してるんだ

だから胸の中がモヤモヤするんだ



「咲…。あたしも、ハルの一番になりたいな。」


「…うんっ。幸せになれるように一緒に頑張ろうね!」


あたし達は笑いあってから、教室に入った