はぁ…何でこの時期に…‥。




「では如月サンは1-Cクラスですね」




仕方ないけどな。

戻ってこれただけでもマシだ。




「担任はそちらの結城先生だ」


校長が示すほうを見ると、20代後半のいかにも体育系な先生が立っていた。


「如月サンは先生についていってクラスに入ってくださいね」




できれば向こうの高校行きたかったな…。

って…んな贅沢は言ってられねぇか。


校長と結城‥先生には分からないように小さくため息をついた。




「始めだし分からないこともあると思うけどがんばってね」


がんばってねって適当だな;




「わかりました。ありがとうございます」


社交辞令を述べてペコッとお辞儀し、少し微笑んで返事をした。




「じゃぁ如月、着いてこい」


扉の前でもう一度お辞儀をして、アタシは校長室から出た。


先生にうながされ、あとをついて1-Cへ向かう。









如月 玲 16歳。



ゴールデンウィーク開けの初日。


アタシは都内にあるある学校に転校した。


…入学と言ったほうが正しいかも。




なんでこんな中途半端な時期にかって言うと…


それは3月の後半…一ヶ月半ほど前にさかのぼる。。。