「ユカに触んないでよ!」


目が吊り上がって、その色の白い奴は、腰に回してる手を、あまり想像がつかない力で降り払った。


「他にいくらでもいるでしょーが?他あたれ。」


…俺に、命令形…?


「ユカ!行くよ!」

「えー?ちょっ…チヒロ…シンヤ君またねー!」


誰に口聞いてるか、分かってんのか、お前…?

「シンヤー、ラーメン食いに行かね?」
「行かね。」
「んだよ。付き合いワリィな。」

それどころじゃねーだろ。
今、ムカついてんだから。

俺に命令形使ったこと、後悔させてやるよ。