「ねーユ、カ…。」


木にもたれ掛かって座ってた奴は、いかにもムカつく顔した、やけに色の白い奴。


「あーっ…!チヒロずるーい…!」


このぶりっ子の自黒に比べたら、ひどくその具合が目立ってやがる。


「へー。早くユカちゃん返して欲しいわけ…?」

なんて言って。

なんとなくユカとかいうぶりっ子の腰を抱き寄せた。

「ちょっと…!」


急に立ち上がった。

…背、低っ。