───体育祭当日 周りは体育祭で盛り上がってるっていうのに、俺の気分は重い。 莉乃にひっぱたかれたあの日から、いつもの俺じゃないような気がする。 何であんな事言ったんだ、俺? 「はぁーー…。」 「23回目」 俺の隣に座っているナベがボソッと呟いた。 「ナベ、何だ?その回数」 「日向のため息の数」 あぁ。 なるぼどね。