「ひ……日向……」


「ん?何かされたか?」


いつもより優しい声にふるふると首を振る。


やっと会えた。


なのに、目の前が霞んでよく見えないよ。日向……──


本物だよね?
夢じゃないよね?

目の前に居るのは、
日向だよね?


日向───



ぎゅっ……


「おわっ!!」


たまらなくなって
日向に飛び着いた。