ダンッ──── 「痛……っ!?」 いきなり、手首を捕まれて壁に押し付けられた。 「なんだ。好きなんじゃん。 ……楠木の事」 な…何?? 「た…たちば……」 「何で俺みたいなモテる男が告白してんのに、断るんだ? 何であんな冷血男を選ぶ? 何で俺を好きになってくれないんだ?」 恐い……。 ジリジリと詰め寄ってくる橘君の顔。