「わっけ分かんねぇ…─」


ナベの言ってる事も


莉乃の泣き顔も


俺の気持ちも


何なんだっつーの?



「素直じゃない日向も悪いけど、鈍感な持田も悪いよな」


「は……?」


「別に。こっちの話♪」



ナベの楽しそうな顔が
少し気になったけど、
俺の頭ん中は莉乃で埋め尽くされていて、深く考えなかった。