パンッ───


私の右手は、日向の左頬を思い切り叩いていた。
と、同時に涙が零れた。





「……お前お前ってうるさい。
日向なんて大っ嫌い!!」


私は生徒会室を走って出た。


普段流れない涙も、ボロボロと流れてしまう。
だって、日向にあんな事を言われたら悲しくて…───。


何でだか分からないけど
胸をナイフでえぐられた感覚。


嫌い。嫌い。


日向なんて大っ嫌いだ。