「それってどういう…──」

「危ねぇ」



ビュンッ

ゴンッと鈍い音と共に、私の額には分厚い本がぶつかっていた。


「テメェ等、コソコソと喋ってんじゃねぇ!!
聞く気ねぇなら出てけっ」


「すすすみませんっ」

渡辺君は、日向の行動が読めていたみたいで無傷。
何で私だけこんな目に…。



半泣きになりながらも椅子に座り直し、聞く態勢に入る。