「分かった。」


大樹わ横を向きながらそう言った。


やっぱりこんな時すらあたしをちゃんと見てくれないね。

あの時あたしが「ごめん」って言ってたら楽しく話せてたのかな?
付き合うなんて考えたのがだめだったのかな?



もう、何もかもが嫌だよ。


付き合うってもっと楽しいって思ってた。
両思いってもっと幸せかと思ってた。



けど…



片思いの時と何ひとつ変わんないね。



ううん、片思いの方が幸せだった?



そう思った14の秋。



あたしたちわ開いてしまった距離を戻す事なく、
もっと開いてしまった。