真弓はにっこりとアタシに微笑んだ。




仲が良かったあの時みたいに。







「マキ、ちょっと待ってて」





そう一言告げると真弓は腰の曲がったお婆さんと一緒に奥へと流れていった。




「ちょっと待ってて」


だって。




「待ってて」




だって。






何年ぶりに声を聞いただろう








ヤバい。





何か普通に嬉しいんだけど。






ニヤけちゃったの解ったかな?



いや、別に真弓にニヤケた訳じゃないんだけど。







ヤバい。




かなり嬉しい。