昼休み、あたしは立花君と約束した屋上に向かう。 一階にある自分の教室から階段を登っていると、二階からシュウが降りてきた。 踊り場に立つシュウと目があった。 いつもなら、真っ先にあたしに気付いて、 嬉しそうに笑顔を見せるシュウなのに、今日は違う。 あたしに気付いた途端、目をそらし、 足早にあたしの横を通りすぎようとしている。 そんなシュウを見て、ズキンと胸が痛かった。