しばらくして、ついた場所は………

遊園地だった。


あたしの瞳がぱあっと明るくなる。



「拓弥、拓弥っ!!早く行こ!!」


あたしは拓弥をぐいぐい引っ張っていく。







「……うげー…
気持ち悪いー……」


あたしの大好きなジェットコースターに3回乗って拓弥はくたくた。


「情けない男だね~^^
次行くよ♪」

あたしは歩き出そうとする。


拓弥があたしの手を掴む。



反動で、よろけるあたし。



「ちょ…何すんの~…」

「美緩、あれ乗ろうぜ??」



拓弥が指差す方向を見ると……

………まさかのお化け屋敷と観覧車。



ありえない………



「あれじゃなくて向こう行こ~^^;★」

方向転換する。


………動かない。




「ははーん…逃げるんだ?^^」

いたずらっ子のような笑顔で
あたしを見つめる。


ゔ…………。




数分後、お化け屋敷の中では
あたしの嘆きの叫びがこだました。涙






「美緩のせいで耳痛いんだけど……」

明らかに不機嫌な拓弥。



全てはあたしの叫び声のせい。

「だって…拓弥がわがまま言うから~」



「俺のせいかよっ……まあ…いいや。
次、あれ行くぞ」



観覧車………。

あたしが世界でお化けよりも
親よりも恐れているもの………。


「やだ」


拓弥にたった二文字の返事。



「いーから^^♪」

引きずられて連れていかれる。


拓弥はあたしに有無を言わせず
観覧車の中に放り込んだ。



あたしは言葉も出ないほど硬直する。

一方の拓弥は鼻歌なんか歌っちゃって
思いっきりルンルン気分。

ありえない……

(↑本日二度目★笑)




誰か……助けて…涙