「…美緩?」
誰かの呼ぶ声で目覚める。
「…ここは…?」
「保健室だよ☆」
目を開けると、桜が笑顔で話しかけてくれている。
あたしはいまいち状況が理解できなかった。
「保…健室?」
「美緩が朝倒れて…
それで今」
ああ…
そっか、
あたし尚を見て倒れちゃったんだ…
って、納得してる場合じゃなく!!
「い、今何時間目??」
「2時間目終わったとこかな…?」
―…キーンコーンカーンコーン
「ほら☆」
「ええ!!桜いいの?」
「大丈夫だって~♪
どうせ保健2時間だからサボりたかったし☆」
桜は相変わらずの天然さん。
桜の優しい心があたしの心に響いた。
そっか、保健だったんだ…。
ならいっか♪
「本当は茉夢ちゃん達もいたんだけど…
先生が1人でいいって…」
「そっか…」
茉夢達もいてくれたんだと思うと、すごく嬉しかった。
桜といろいろな話をしていると…