しばらくして、私はティルの胸を強く押して離れた

「だめ…私…ま…また汚れちゃった…。
ティルたちと暮らしてから……綺麗に……綺麗になり…なった気がしてたのに」

私は、止めどなく涙が流れる

「私…私…」

混乱する私を、またティルは抱きしめる

「いや!!触らないで」

汚れた…

私は、汚れた女

この破れた服

破れた服から見える肌

それが汚くなったと、物語っていた

私は、ただ泣くことしかできない

「椿様、とりあえず帰りましょう」

そう言ってティルは、上着を私に渡し歩き出した