しばらく考えていると…

ドアがゆっくり開いた

「だれ?」

私は、問いかける

「ティルです…」

ティルは、俯いたまま動かない

「どうしたの?おいで?」

私は、ティルに手招きをした

微笑みながら、ティルが傍に来るのを待った

ティルは、ゆっくり近づいて私の前で止まった

しばらくの沈黙…

「僕のせいですか?」

沈黙を破ったのは、ティルだった

ティルの瞳には、涙でいっぱいになっていた