私は泣きながら走った

歩行者の視線なんか気にしない

バン!!

「ティル!!」

私は、ドアをおもいっきり開けた

なにも知らないティルは、本来の姿で私に駆け寄り…

「椿様~!!」

ニコニコして嬉しそうに私に飛び付いた

私は、飛び付いたティルをしっかり抱き締めた

きっと、苦しいくらいティルを抱き締めただろう…

「ティル…」

声が自然に震えた

泣いてるなんて、知られなくない

心配させたくない…

なのに、涙は止まらなかった