「悪いな…
俺は、敵を好きになり…兄貴を殺した
だから、戻らなきゃいけない」

ウィルは震えながら言った

「なにされるの?」

私がそう聞くと…

ウィルは、さらに強く抱き締めた

「わからない…
でも、必ず戻ってくるから…
だから…」

そう言うと、ウィルは涙を流した

ウィル…

怖いんだ…

なにされるかわからないんだもん…

「わかった…
待ってるね…」

私は、泣きそうになるのを我慢して、精一杯の笑顔をウィルに向けた

「ありがとう」

私は、ティルを渡した

「じゃぁ、さよならだ」

ウィルは、私にキスをした

「ウィル…さよならじゃないよ」

そう言って、私達は笑った

そして…

ウィルとティルは消えた