「どうしてよ!!」

私は泣き叫び、ウィルの胸を叩いた

何度も何度も

「仕方ないんだ…」

「なにが仕方ないのよ!!」

私は、聞き分けのない子のように首を振る

「椿!!」

ウィルが怒鳴り、私はびっくりして固まった

「悪い…」

「もぅ…いい」

私はそう言って、ティルを抱き締めた

「ティルは置いていって!!
ティルは、私の弟だよ!!」

私は、ティルを抱き締めたまま部屋に逃げ込んだ