しばらく抱き合っていると…

「ウィ…ル」

ローレンの声がした

「なんだ…」

ウィルは、ローレンを睨み付ける

「お前…強く…なったな」

そう言うと、ウィルは驚いた顔をした

「俺に怯えていたお前とはもぅ…違うな」

私は、ローレンの近くに行った

「お兄さん…」

私がそう言うと、ローレンは驚き私を見つめた

そして、いままでとは違う…

優しい微笑みで私の頭を撫でた

「お前を、巻き込んで…悪かった…な
あと…ティルっていうやつも…本当にすまない」

そう言いながら、ローレンはティルを見つめた

その言葉を聞いた私は、涙が溢れてきた

「俺は、母さんや父さんに捨てられたんだ
俺は…、いらないって
俺を捨てたって…あいつらは罪悪感なんか…持ってな…」

「違う!!」

ローレンの言葉を遮ったのはウィルだった

「父様と母様は、お前を捨てたことを死ぬまで後悔していたんだ」