「なんで?」

僕は沈黙が耐えられなくて、母様にたずねた

「…私達皆、黒髪に赤い瞳でしょ?
でも…あの子は、金髪に深紅の瞳…。
全く、似てないじゃない…」

母様は、俯いたまま言った

「だから…あんなに、僕を睨んでたんですか…」

僕は悲しくて、堪えていた涙が流れた

「あの子は、私達に捨てられてから、悲惨な生活をおくってるみたいなんだ…
それなのに、私達は幸せにくらしている
だから、いつからか、あの子は私達に復讐をすると決めたみたいなんだ」

僕は、その話を聞いて血の気が引くのがわかった