それから…

1ヶ月の月日がながれ…

雪が降る季節になった

今日は、ティルと買い物中

スーパーの中の野菜売り場を歩いていた

「今日、なに食べたい?」

私は、横を一緒に歩いているティルに聞く

ティルは、う~んと考え、言いにくそうにわたしを見つめ…

「……僕は、椿様の血が飲みたいです」

聞こえないくらいの声で言ってきた

ティルが、初めて私の血を飲みたいと言ってきた

「飲みたいの?」

私は、びっくりして目を見開いて聞いた

「はい…ごめんなさい」

そう言って俯くティル

その姿をまわりの人が見て、ヒソヒソと話をしていた

「いいんだよ!!逆に飲みたいって、すごくうれしいよ」

私は、慌てて言う

ティルはそんな私を見て、プッと笑った

「ありがとうございます」

嬉しそうに笑うティルを見て、つられて私も笑った