!!!!!!!!!!!!!!


こ、これって!?


あたしが〝忘れて″と書いたメモ紙だった。


何で持ってるの?


もしかして、この人が!?

「どうして、ひとりで帰った?しかも、〝忘れて″ってなんだよ!」


「え~っと、それは…」


「俺は昨夜の事は忘れない。あんたにまた会えるのを楽しみにしてた…」


それってどういう意味…?

男の顔を見上げると怒りと切なさが入り交じった瞳であたしを見つめている。


よく見ると女には不自由しないだろうと思うくらい綺麗な顔立ちをしていた。


男がさらに、にじり寄って来るのでとっさに後ろに下がると机で行き止まりになってしまった。


―ガタッ


あたしの両手を掴み机の上に押し倒した。


「ちょ、ちょっと! 何するんですか!?」


「黙れよ!」


低くて色気のある声、そして強い瞳であたしを見ている男にドキッとした。


「俺はあんたを入社した頃から見ていた。綺麗過ぎて高嶺の花だと思って敬遠していたんだ。でも、昨日会ってわかっちまった。」


「えっ?」


「誰にも渡したくないって。俺だけのものにしたいって。昨日のあんたは最高に綺麗だった。」


!!!!!!!!!!!!!!


男は首筋についているキスマークに唇を這わせた。


「これは俺のものっていう…しるし。あんただけは逃さねぇから覚悟しろよ。」

そう言いながら、妖艶な笑みで太ももに手をかけた。

「ちょ、ちょっと!ここではダメ!」


「じゃあ、ここじゃなければいいんだ?」


「えっ、いや…そういう訳じゃなくて…。」


「今夜はきちんと忘れないように体に覚え込ませるからな。」


男はそういうとあたしの唇に深いキスをした。


あたし…どうなっちゃうの!?


ホント、この男から逃れられそうにないかも。


*END*