「な、何?今日は彼女いないの?」


「あぁ…別れたから…」


「えっ?」


別れたって…どうして?


「なぁ、チィ…。俺んち寄ってけよ!」


「ごめん…ミナちゃんちに行かなくちゃいけないから…じゃあね。」


そう言って、その場を後にしようとした時…


ガシッとアイツに腕を掴まれ、強引にアイツの家に連れていかれた。


な、何?どうしたの?


部屋まで連れていかれるとギュッ抱きしめられた。


「ちょ、ちょっと!離してよ!」


「離さない!もう、離さねーからな!」


「何言ってんの?」


腕の中でいくら、もがいても離してくれない。


「俺、やっぱ…お前の事忘れられねーや。久しぶりにお前にあったら、すげー綺麗になってて…ドキドキして…。お前を忘れるためにいろんな女と付き合ったけど、やっぱ…お前を思い出すんだ。」


「・・・」


「久しぶりにお前に会って、確信してしまった。あの日からまだ好きなんだって…」


私だって…まだ…


「でも、浮気したじゃん…」


抱きしめていた体を離し、アイツは私に背を向けたまま話し始めた。


「あれは…違うんだって!あれは…いとこの姉ちゃんとラブホの下見に行っただけで…」


「はぁ?」


「いっつも、俺んちばっかだったから…その、たまには違う場所もいいかと思って…」


その言葉を聞いて体の力が抜け、ヘタッと座り込んでしまった。


「バカ!アホ!マヌケ!だったら、きちんと説明してよ!」


涙が次から次へと溢れだし止まらない。


「ご、ごめん。プライドがあってカッコつけたくて、言い出せなかった…」


私に土下座するアイツを見て、これ以上責める気にもなれなくて…


「きちんとその気持ち、わかったから…」


「じゃあ、俺達の愛を再確認って言うことで!」


お姫様抱っこされ、ベッドに寝かされた。


「ちょ、ちょっと!ミナちゃんちに…!」


「ミナちゃんなら大丈夫!俺がミナちゃんにチィを呼び出してって頼んだから♪」


「え~!?」


その後、私達は愛の再確認したのだった


*END*